みなさん、”ヒートショック”という言葉はご存じでしょうか?この冬の季節になるとよく耳にするかと思います。近年、ヒートショックで亡くなられる方が急増しており、野球界でも数々の記録を築いたノムさんで知られるあの「野村克也」さんもお風呂でヒートショックを起こし、亡くなられたその一人です。また、1年を通じて死亡者が多くなる時期がいつかご存じですか?厚労省の「人口動態統計」によりますと、12~3月が最も多いと統計が出てます。つまり、ヒートショックが原因で心筋梗塞や脳卒中、肺炎などを引き起こて死亡する・意識がなくなって倒れた拍子に頭を強打したり、お風呂の浴槽の中で溺死する死亡事故が増えるためだとされています。そしてヒートショックで亡くなられた数は約1万9000人。ピンとこない数字だと思いますが、交通事故による死亡者数の4倍以上にもなります。寒い冬をリスクなく過ごすための【健康リフォーム】を行ったお客様のお話をしていきたいと思います。
「4年ほど前の2月のことでした。バタン!と音がしたので、急いで駆けつけると倒れて意識がない夫の姿がありました。救急車で病院に運ばれましたが、結局そのまま帰らぬ人になりました。」
東京都八王子市に住んでいるY様。夫と二人暮らしで、不自由なく、病気もなにひとつとしてない健康が取り柄の夫
婦だったそうです。
「ヒートショックによる心筋梗塞が原因とお医者様に言われました。」
Y様のお家は築40年超の木造住宅。建てられてからリフォームをしてきたのは、屋根の修繕と外壁の塗装のみで、水回りなどは当時のままでした。古いお家ゆえに、断熱性能は乏しく、冬になると家の中はかなり冷え込みます。特に脱衣所なんかは隙間風が吹き込むような状態でこれといった暖房器具もありませんでした。また、浴室も床と壁にタイルが貼られており、一足踏み入れると「ヒヤッ」とまるで氷の上に足をつけたかのような冷たさが来ます。旦那様は、脱衣所で服を脱ぎ、冷え切った体でいきなり暖かいお風呂に入ろうとしたため、ヒートショックになってしまったようです。
ヒートショックは部屋と部屋の温度差が原因で起こります。旦那様のように、寒い部屋から暖かい場所に移動したときだけでなく、暖かい場所から寒い場所に移った場合も起こります。つまり、温度差を無くせばヒートショックを起こらないことになります。
Y様は今後、ご子息が住まわれることも考え、浴室と脱衣所の水回りリフォームを検討。たまたま、弊社がご近所で顔見知りということもあり、ご依頼をしてくださいました。浴室は在来工法からユニットバスに交換。脱衣所は断熱工事を行うことにしました。
浴室はリクシル製の「アライズ」をチョイス。他メーカーよりもお手頃で、もちろん断熱機能もあり、デザインもシンプルでスタイリッシュ、掃除のしやすさなど、総合的にみて決められました。また床の柔らかさも決めたポイントの一つにあり、万が一転倒されたときのリスクも想定したそうです。
脱衣所には内窓を設けた2重サッシのリクシル製「インプラス」をチョイス。2重なので断熱性はもちろん、密閉性が上がり、隙間風を低減。結露防止といったメリットもあります。工事に関しても大規模の工事ではなく、1日で終わってしまう作業なので、コストも抑える事が出来ます。
この寒い時期に起こる”ヒートショック”ご家族や身近にご年配の方がいらっしゃれば、今一度【健康リフォーム】についてご検討くださいませ。